2019年06月15日

加藤美紀 個展「祈りの集積」深濁

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タイトル:深濁(SHINDAKU)
制作年:2015年
画材:木製パネル、ワトソン紙、ガッシュ
Painting material:Wood panel, Watson paper, Gouache
サイズ:410mm × 318mm(F6)

狂ったパースをやっと修正しました!
ついでに気になる部分も直しました。ですが、全体の印象を変えるほどの変化ではないので、制作年は2015年のままにしました。

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伏見が頂点の狐なら、こちらは末端の狐。
近所の個人宅にある小さな屋敷神です。

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祠の横の汚れた水路と木の根が印象的で、犬の散歩途中「狐さんはどう思っているのだろう?」と考えたのがこの絵を描くキッカケでした。

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稲荷神社では、宇迦之御魂神など五穀豊穣を司る神様を主祭神としています。白狐はその神にお仕えする眷属です。なので神道の神使としてこの2匹は描かれているのですが…

遠目から見た時に、白狐に乗っている仏教の神「荼枳尼天」に空目したらいいなと思ってこの構図にしました。

明治で神仏分離されましたが、元々混同されていた神仏習合を試みています。
神仏をパッキリ分けるよりも、一緒の方が日本的でおおらかで好き。

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加藤美紀 個展「祈りの集積」
2019.7.13(土)~ 7.30(火)

清アートスペース
場所:東京都港区西麻布3-20-14 梅田ビル1階(六本木駅)
営業時間:11:00 ~ 19:00
休廊:(月)

posted by mikikatoh at 15:00| 展示

2019年06月09日

加藤美紀 個展「祈りの集積」花菖蒲

個展に出品する作品の紹介をしていこうと思います。

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タイトル:花菖蒲(HANASHOBU)
制作年:2019年
画材:木製パネル、ワトソン紙、ガッシュ、岩絵具、水干絵具
Painting material:Wood panel, Watson paper, Gouache, Natural mineral pigments, Dyed Mud pigment
サイズ:410mm × 318mm(F6)
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花菖蒲の精のようなイメージです。
作品の意味よりも、色の組み合わせの美しさを求めました。
ガッシュでは出せない質感が欲しくて、一部に岩絵具を使用しております。

制作途中
この子があまりにも純粋無垢で穢れのない顔をしていたので、髪の色が銀色になりました。
銀髪に合わせて着物も薄紫になり…
この子だからこの色になったと言うべきでしょうか。

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画像の色をがんばって原画に合わせたのですが、やはり本物の方が良いです…

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帯留はルネ・ラリックの蜻蛉のブローチ。
こんな風に贅沢に使えたら素敵。

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額に入れるとこんな感じです。

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実は「花菖蒲」は以前から描こうとしていた絵です。
銀箔にして色もマゼンタの予定でした。
しかし銀箔だとイマイチで途中で頓挫。
柴又FU-TENの壁画(2018年5月制作)でこの着物を描いてしまったので、今回は色を変えました。

↓制作中に見本にしています。

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柄はちょっと違いますが…イメージは同じです。

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ちなみに壁画の完成はこんな感じ(カメラマンさん撮影)

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ぜひ「花菖蒲」の実物を見ていただけましたら嬉しいです。
柴又FU-TENが気になった方はこちら(^ ^)

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加藤美紀 個展「祈りの集積」
2019.7.13(土)~ 7.30(火)

清アートスペース
場所:東京都港区西麻布3-20-14 梅田ビル1階(六本木駅)
営業時間:11:00 ~ 19:00
休廊:(月)
posted by mikikatoh at 12:00| 展示

2019年06月07日

加藤美紀 個展「祈りの集積」

加藤美紀 個展「祈りの集積」
2019.7.13(土)~ 7.30(火)

清アートスペース
場所:東京都港区西麻布3-20-14 梅田ビル1階(六本木駅)
営業時間:11:00 ~ 19:00
休廊:(月)

作品「伏見の狐:鍵」

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「伏見の狐:鍵」(65cm x 30cm)
「祈りの集積」(M100号)
「伏見の狐:玉」
の3点が京都の伏見稲荷大社をテーマにした絵になります。

創建は708年頃(711年和銅4年2月11日初午の日説)、奈良に平城京が遷都される頃です。
それから1300年、人々の願いを受け止め続け、今では奉納された朱色の鳥居が山を巡るトンネルのようです。

大小の鳥居、絵馬、狐の狛犬…
全国に3万社ある稲荷神社の総本社でもありますから、その祈りの数は膨大です。

人々の願う内容は時世によって変わったでしょうが、平和や幸せ富や健康を求める姿は変わらないように思います。

そんな聖地の稲荷山ですが、そこで暮らすお狐様にとってはいつもの日常。

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千年の時が流れ時代が変遷しても、人の生み出す願いは変わらない。
過去現在未来、那由多の祈りはここに集積する。

我ら伏見の神使白狐。願いを叶える者なり。
人々の祈りの数が我らの力を強くする。

「伏見の狐:玉と鍵」の狐さまより

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2019年の年が明け、令和となり、そして個展の夏が来る…
月日の流れはとても早いですね。もっと頻繁に日記を更新するはずだったのですが、もう6月です。
せめて個展期間中は多く更新できるようにしたいと思います。

着物「水玉椿」もいよいよ発売です。
個展にあわせ、水玉椿を取り扱ってくださるネットショップにて7/13から発売開始(現在準備中)

様々ご紹介して参りたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
posted by mikikatoh at 16:56| 展示