昨日から初めての親子展が始まりました。
『親子』展については語り尽くせない様々な感情がありますので、いつかゆっくりお話しできたら良いなと思います。
展示案内を兼ねて、作品の紹介をいたします。
鳳凰虹図
麒麟虹図
2点対で「虹図」
鳳凰虹図
HOUOU NIJIZU
麒麟虹図
KIRIN NIJIZU
画材:木製パネル、ワトソン紙、ガッシュ
wood panel, Watson paper, gouache
サイズ:50×100 cm
制作年:2021年
鳳凰虹図と麒麟虹図の「虹図」
どちらも縦50cm×横100cm
サイズは小さいですが『六曲一双』の屏風や、襖絵のような感覚で描きました。
「鳳凰虹図」は虹ではなく実際はハロ、日暈です。なので虹は麒麟の引いている「麒麟虹図」だけ。しかし太陽がなければ虹はできないもの。2つがそろっての虹図です。
黒雲の渦が太陽に照らされ消滅し、落雷を切り裂き虹がかかる。
嵐の世界情勢が収束する祈りを虹に託しています。
親子展でこれを描こうとした背景として、父方の祖父の遺品の『鳳凰柄のカフスボタン』があります。懐中時計と一緒にサイドボードに置かれたそれは子供心に残る我が家の風景です。
20年前、作品展示を始めたばかりの頃、母方の祖母が私の個展で『麒麟の絵』を買ってくれました。とても温かい思い出です。
鳳凰と麒麟、これに姉妹を乗せて描きたいと、テーマが決まった瞬間でした。
鳳凰は鳥類の長であり麒麟は獣類の長、対で描かれることが多く、天皇陛下の高御座が有名です。
鳳凰は伊藤若冲や鈴木春信の版画、麒麟は西本願寺の唐門をモデルにしています。
屏風の筆の表現としては橋本雅邦の『龍虎図屏風』が心にあります。
虹、幸運、虹の橋、多様性…
平和や幸せを祈っての虹、大切な愛犬ひなちゃんが去年渡った橋、差別や蔑視を無くす多様性の象徴。
時が流れ、時代が移り、価値観は刷新されていく。
踏襲するものと今とこれから、どんな思いを込めて描いていこう。
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彫刻家 加藤豊 × 画家 加藤美紀
親子展
Sculptor Yutaka Kato × Painter Miki Katoh
Parent-child exhibition
会期:2021.4.5.mon - 4.16.fri
営業時間:11:00 - 18:30
会期中無休
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ギャラリーせいほう
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